「身体が固い」ってどういうこと?柔軟性について知ろう
- cashregisterpluson
- 5月23日
- 読了時間: 5分
お世話になっております。院長の佐野です。
「私、身体が固いんです」 「前屈ができません」 「肩が上がりません」
こんな声をよく耳にしますが、実際に「身体が固い」とはどういう状態なのでしょうか?
今回はそんなお話です。
「固い」の正体を知ろう
柔軟性とは何か?
柔軟性とは、関節がどれだけ大きく動けるかを表す「関節可動域」のことです。
つまり、身体が固いということは、関節の動く範囲が狭くなっている状態を指します。
何が「固く」なっているの?
実際に固くなっているのは:
1. 筋肉
筋肉の柔軟性の低下
筋肉の緊張状態が続いている
筋肉の長さが短縮している
2. 筋膜(きんまく)
筋肉を包んでいる膜の癒着
筋膜同士がくっついてしまう状態
筋膜の滑走性の低下
3. 関節周辺の組織
関節包の硬化
靱帯の短縮
関節周辺の癒着

身体が固くなる原因
日常生活が原因のもの
長時間の同じ姿勢
デスクワークでの前かがみ姿勢
スマートフォンを見続ける姿勢
運転時の固定された姿勢
運動不足
筋肉を大きく動かす機会の減少
関節を最大まで動かさない生活
血流の悪化による筋肉の硬化
加齢による変化
筋肉量の減少: サルコペニアによる筋力低下
水分量の減少: 組織の弾力性低下
コラーゲンの変化: 結合組織の硬化
関節軟骨の変化: 関節の動きの制限
その他の要因
ストレス: 筋肉の緊張を引き起こす
睡眠不足: 筋肉の回復を妨げる
水分不足: 組織の柔軟性に影響
気温: 寒さによる筋肉の収縮

部位別「固さ」の特徴
🏃♂️ 肩周り
症状
腕が真上に上がらない
後ろに手が回らない
首が回らない
原因となりやすい筋肉
僧帽筋、肩甲挙筋
大胸筋、小胸筋
広背筋
起こりやすい症状
いわゆる四十肩
インピンジメント症候群
頚椎症
🤸♀️ 腰・股関節周り
症状
前屈で床に手がつかない
あぐらがかけない
太ももが胸につかない
原因となりやすい筋肉
ハムストリング(太もも裏)
腸腰筋(股関節の奥)
大殿筋、中殿筋
起こりやすい症状
腰痛
肉離れ
膝の痛み
🦵 脚周り
症状
しゃがみ込めない
正座ができない
つま先に手が届かない
原因となりやすい筋肉
下腿三頭筋(ふくらはぎ)
大腿四頭筋(太もも前)
足底筋群
起こりやすい症状
オスグッド
シンスプリント
アキレス腱炎
足底腱膜炎
身体が固いことのデメリット
日常生活への影響
動作の制限: 高いところに手が届かない
疲れやすさ: 効率的な動きができない
姿勢の悪化: 猫背や反り腰になりやすい
血流の悪化: むくみや冷えの原因
スポーツへの影響
パフォーマンス低下: 関節の動きが制限される
ケガのリスク増加: 筋肉や関節への負担増
疲労回復の遅れ: 血流が悪く老廃物が溜まりやすい
健康への影響
肩こり・腰痛: 筋肉の緊張による痛み
関節痛: 関節への負担増加
自律神経への影響: ストレスや緊張状態の継続
柔軟性を改善するには
特別難しい事をするのでなく、地道にコツコツ積み重ねることがとても大切です。
基本的なアプローチ
1. 継続的なストレッチ
毎日少しずつでも続ける
痛みが出ない範囲で行う
呼吸を止めずにリラックス
2. 動的ストレッチの活用
関節を大きく動かす運動
ウォームアップに取り入れる
血流改善効果も期待
3. 筋膜リリース
フォームローラーの使用
セルフマッサージ
専門家による施術
日常生活の改善
定期的な姿勢チェンジ: 1時間に1回は立ち上がる
適度な運動: ウォーキングや軽い体操
入浴: 温めることで筋肉をリラックス
十分な睡眠: 筋肉の回復に必要
重要なポイント
固さの原因を理解する
継続的な改善努力が必要
無理をせず段階的に改善
日常生活の見直しも大切
身体の柔軟性は、健康で快適な生活を送るための重要な要素です。
「固いから仕方ない」と諦めず、できることから始めてみませんか?
小さな変化の積み重ねが、大きな改善につながります。
まずは自分の身体の状態を知ることから始めてみましょう。

関節が柔らかい。とは?
固いの対義語は柔らかい。です。
この場合、柔軟性がある。ってことより
関節が柔らかすぎる→抜けやすい。ゆるい。と表現することがあります。
固い。を(Tightness)に対してゆるい(Laxity)抜けやすい(Loose)と表記することもあります。
Softとは違い、弾力性が無くダルンダルンな感覚を思い浮かべてしまうとわかると思います。
そしてこの場合で怖いのは
脱臼や嫌な方向に伸びて、曲がってしまうことによる障害です。
手をついた際支えられなくて肩を痛めたり、
足首が緩く、捻挫しやすかったり、、
審美系競技を行う選手は【関節が柔らか過ぎる】となりますが、これもゆるい。と表現できます。

こちらは東大式関節弛緩性テストと言い、関節のゆるさを示すテストです。
4つ以上あてはまると、ゆるい。と表現されてしまいます。
ゆるさが顕著な場合、軸圧に耐え切れない。力が逃げにくく、疲労が溜まりやすいなども考えられます。
固い方、緩い方、それぞれに合わせた運動指導を提供していきます。
身体の事で何かあれば、PlusONEへご連絡ください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
皆さまとお会いできることを楽しみにしています。
さいたま市北区日進町 Plus ONE 鍼灸接骨院 Life & Performanceでは、
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