シンスプリント完全解説 — 部活を休めない学生アスリートのための対処法
- cashregisterpluson
- 4月24日
- 読了時間: 11分
更新日:5月14日
お世話になっております。院長の佐野です。
今回はシンスプリントについてお話していきます。
スポーツをしているなら一度は聞いたことのあるシンスプリント
痛みが強く、治りにくいスポーツ障害になります。
さいたま市北区日進町の鍼灸接骨院 Plus ONE 鍼灸接骨院 Life & Performanceでは、シンスプリントやスポーツ障害に特化した治療院です。
それでは解説していきます。
シンスプリント完全解説 — 部活を休めない学生アスリートのための対処法
「スネが痛くて走れない…でも大会が近いから休めない」
「ジャンプするたびにスネが痛む…これってただの筋肉痛?」
こんな悩みを抱えていませんか?
部活動に打ち込む学生アスリートにとって、
シンスプリント(脛骨過労性骨膜炎)は非常に身近なスポーツ障害です。
この記事では、シンスプリントの原因、症状、
そして何より重要な「部活を続けながらできる対処法」について詳しく解説します。

さいたま市北区日進町の鍼灸接骨院 Plus ONE 鍼灸接骨院 Life & Performanceでは、シンスプリントやスポーツ障害に特化した治療院です。
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シンスプリントとは?
シンスプリントは、医学的には「脛骨過労性骨膜炎」と呼ばれ、
脛骨(すねの骨)の周囲にある骨膜や筋肉の付着部に炎症が生じる障害です。
主に陸上競技やバスケットボール、サッカーなど、
走ったりジャンプしたりする動作を繰り返すスポーツで発生します。
特に注目すべき点は、シンスプリントには大きく分けて
「跳躍型」と
「疾走型」の
2種類があることです。
それぞれ発生メカニズムや痛みの出る場所が異なるため、
正確に見極めて適切な対処をすることが重要です。
跳躍型シンスプリント
特徴と発生メカニズム
跳躍型シンスプリントは、
脛骨の内側中央〜後方に痛みが現れるのが特徴です。

主にバスケットボール、バレーボール、体操など、
ジャンプ動作を多く行うスポーツで発生します。
発生メカニズムは以下の通りです:
ジャンプの着地時に、脛骨後内側に付着する「後脛骨筋」が強く引っ張られる
繰り返しの負荷により、筋肉の付着部や骨膜に微小な損傷が蓄積する
炎症が生じ、痛みを感じるようになる
これらの積み重ねによって脛骨に負担がかかり、痛みを発症してしまいます。
跳躍型の特徴的な症状
ジャンプの踏み切りや着地で痛みを感じる
脛の内側中央から下部に痛みがある
朝起きたときや運動開始時より、運動終盤に痛みが増す
階段の昇り降りで痛みを感じることがある
このような症状はありませんか?
ひとつでも当てはまるなら、一度精査をしてこれ以上悪化しないようにしていきましょう!
跳躍型シンスプリントの対処法
今日から実践できること
アイシング:
練習後15〜20分間、痛みのある部位を冷やすことで炎症を抑制します
下腿三頭筋(ふくらはぎ)のストレッチ:
壁を使ったストレッチを1回30秒×3セット行いましょう。
足関節の可動域改善:
足首を回す、つま先を上下に動かすなどのエクササイズをして柔軟性を出しましょう
足部・足首のテーピング:
アーチサポートテープで足部の過度な回内を防ぐことで予防になります。
中長期的な予防対策
下腿後面筋群の柔軟性向上:
定期的なストレッチプログラムを行いましょう
足部アーチのサポート:
適切なインソールの使用することで負担が軽減していきます
着地フォームの修正:
硬い着地を避け、膝の屈曲を意識する事で足への疲労を軽減できます
筋力トレーニング:
特に後脛骨筋、下腿三頭筋、足部内在筋の強化をすることで強く柔軟性のある身体になります
カーフレイズをすることでストレッチ&トレーニングにもなります!
疾走型シンスプリント

特徴と発生メカニズム
疾走型シンスプリントは、脛骨の前外側上部と下部に痛みが現れるのが特徴です。
主に陸上競技(特に中長距離走)、サッカー、ラグビーなど
走る動作が多いスポーツで発生します。
発生メカニズムは以下の通りです:
走行時に前脛骨筋(すねの前面の筋肉)が繰り返し収縮する
特に足首を上げる(背屈)動作で前脛骨筋に負荷がかかる
過度な負荷により、筋肉の付着部や骨膜に炎症が生じる
疾走型の特徴的な症状
走り始めや長距離走行中に痛みが強まる
脛骨の前外側に沿って痛みがある
足首を上に曲げる(背屈)動作で痛みが増す
休憩後の再開時に痛みが強い(ウォームアップ後は和らぐことも)
走ることが多い方は上記がひとつでも当てはまるかチェックしてみましょう!
疾走型シンスプリントの対処法
今日から実践できること
アイシング:
練習後15〜20分間、痛みのある部位を冷やすことで炎症を抑制できます
前脛骨筋のマッサージ:
痛みのない範囲で筋肉をほぐし、柔軟性を出しましょう
下腿伸筋群のストレッチ:
足首を底屈させるストレッチを行うことで足の可動域が改善します
走行距離・時間の調整:
一時的に走行距離を20〜30%減らし、負担をコントロールすることも大切です
中長期的な予防対策
走行フォームの改善:
オーバーストライドを避け、足の着地を身体の真下に近づけることで、下肢への負担が変わってきます。
適切なシューズ選び:
クッション性と安定性のバランスが取れたシューズを選ぶことで長期的な負担軽減につながります。
段階的な走行距離の増加:
毎週の距離を確認し、週10%以上の距離増加を回避しましょう。平均的に走って痛むなら、増やしても痛みますよね。
体幹・股関節の筋力強化:
体幹の安定化を図ることでランニングフォームの安定につながります。
軸をしっかり作りましょう!
シンスプリントと疲労骨折の鑑別
~この痛みはなんなの!?を深堀り~
シンスプリントの症状が続く場合、
多くのアスリートが
「これは疲労骨折ではないか」と
不安になります。
両者は症状が似ているものの、重症度や治療法が大きく異なるため、
正確な鑑別が重要です。
症状による鑑別ポイント
鑑別ポイント | シンスプリント | 疲労骨折 |
痛みの範囲 | 比較的広い範囲(5cm以上)に鈍痛 | ピンポイント(1〜2cm程度)の鋭い痛み |
痛みのタイミング | 運動開始時に痛み、継続すると和らぐことがある | 運動を続けると痛みが増す、安静時にも痛むことがある |
圧痛 | 脛骨に沿って広い範囲で圧痛がある | 特定の1点を押すと強い痛みがある |
片脚立ちでのジャンプ | 痛みはあるが可能なことが多い | 強い痛みで困難なことが多い |
夜間痛 | ほとんどない | しばしば見られる |
いかがでしょうか。ご自身の状態と照らし合わせ、不安なようならお問い合わせください。
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Plus ONE 鍼灸接骨院 Life & Performanceでの鑑別
当院では以下の方法でシンスプリントと疲労骨折を鑑別しています:
詳細な問診:
痛みの特徴、発症時期、練習内容の変化などを聴取
理学的検査:
圧痛点の確認、片脚ホッピングテスト、振動痛テストなど
必要に応じた画像検査の提案:
疲労骨折が疑われる場合は提携している整形外科でのMRI検査を推奨します。
スポーツに特化した病院、ドクターの診察で現状が正確に把握できると思います。
シンスプリントや疲労骨折で重要なのは、
早期の受診です。
痛みを我慢して競技を続けると、
シンスプリントが疲労骨折へと進行するリスクがあります。
何より、
少し休めばどうにかなるスポーツ障害ではないことを知ってもらいたいです。
部活を休まずにできる対処法
「大会が近いから休めない」
「レギュラーポジションを失いたくない」
という気持ちは十分理解できます。
以下は、完全休養せずに症状を軽減するための対処法です。
確実なものではありませんが、参考になれば幸いです。
今日から取り入れたい対策
活動量の調整:
痛みが増す動作(ジャンプ、ダッシュなど)の回数を減らす
ウォームアップの充実:
練習前の入念なストレッチと段階的な強度アップ
クールダウンの徹底:
練習後のストレッチング、アイシング
適切なテーピング:
練習中のサポートとして(※当院で正しい方法をお伝えします)
練習メニューの工夫
完全休養ではなく、以下のような代替トレーニングを取り入れることで、
競技力を維持しながら回復を促進できます:
水中トレーニング:
プールでのランニングや跳躍練習浮力の影響で地上より負荷は軽減されます
自転車エルゴメーター:
有酸素能力の維持を目的とします。下肢への衝撃も少ないので効率的です。
上半身トレーニング:
上半身に限らず、患部外の動かせる部分はガンガン動かしましょう。
競技に必要な上半身の筋力強化も大切ですね。
技術練習:
低負荷で行える技術的な練習に注力してみましょう。
基本に戻ることもいいですね。
Plus ONE 鍼灸接骨院 Life & Performanceでのアプローチ
シンスプリントに対して科学的根拠に基づいた多角的なアプローチを提供しています。
症状の程度や原因に合わせて、以下の治療法を組み合わせた最適なプランをご提案します。
1. 最新の物理療法
超音波治療器とハイボルテージのコンビネーション療法

超音波治療とハイボルテージ電気療法を組み合わせることで、
より効果的な治療が可能です。
作用メカニズム:
超音波の深部組織への浸透効果と
ハイボルテージの抗炎症作用が相乗効果を発揮します
期待できる効果:
骨膜の炎症を深部から鎮静化
線維芽細胞の活性化による組織修復の促進
局所の血流改善と代謝促進
適応症例: 特に炎症が強く、鈍痛が広範囲に及ぶ急性期のシンスプリント
エレサスによる微弱電流療法

最新の微弱電流治療器「エレサス」を用いた特殊な電気刺激療法です。
作用メカニズム:
生体電流に近い微弱な電流により、細胞レベルでの修復機能を活性化します
期待できる効果:
組織の再生・修復の促進
炎症物質の除去と痛みの軽減
ATP(エネルギー物質)産生の増加による回復促進
適応症例: 慢性化したシンスプリント、組織の修復促進が必要なケース
マスターパルスによる周囲の筋緊張軽減

深部組織に働きかける特殊な圧力波を用いた治療法です。
作用メカニズム:
特殊な圧力波により、硬くなった筋膜や筋肉に直接的にアプローチします
期待できる効果:
過緊張した下腿筋群の緊張緩和
痛みの原因となる筋膜の癒着解消
局所の血流促進と代謝改善
適応症例:
筋肉の過緊張が主因のシンスプリント、
特に跳躍型で後脛骨筋の緊張が強いケース
2. 東洋医学的アプローチ
鍼灸療法
伝統的な東洋医学と現代医学の知見を組み合わせた鍼灸治療を提供しています。

使用する鍼:
極細の使い捨て鍼を使用し、痛みを最小限に抑えた施術
期待できる効果:
下腿部の緊張した筋肉の緩和
局所の血流改善と疼痛緩和
自律神経系の調整による全身状態の改善
3. 手技療法と運動療法の組み合わせ
症状別カスタマイズリハビリテーション
患者様の症状や競技特性に合わせた個別のリハビリプログラムを提供します。
跳躍型向けプログラム:
後脛骨筋のエクセントリック強化
足部アーチ機能の改善エクササイズ
着地技術の改善練習
疾走型向けプログラム:
前脛骨筋のストレッチと強化
ランニングフォーム分析と修正
衝撃吸収能力を高めるトレーニング
4. 総合的なアプローチ
当院では、これらを単独ではなく、
患者様の状態に合わせて組み合わせることで最大の効果を引き出します。
典型的なプロトコルは以下の通りです:
急性期(1〜2週目)
超音波治療+ハイボルテージ療法(炎症抑制)
軽度の筋膜リリース
アイシング指導とテーピング
回復期(3〜4週目)
マスターパルスによる筋緊張緩和
エレサス微弱電流療法(組織修復促進)
関節モビライゼーションと筋力トレーニング開始
機能回復期(5週目以降)
鍼灸療法(残存する痛みへのアプローチ)
スポーツ動作に特化したリハビリテーション
競技復帰に向けたコンディショニングプログラム
※あくまで一例になります。
5. ホームケア指導
治療効果を最大化するため、
ご自宅でのセルフケア方法も詳しくお伝えします:
症状に合わせたセルフマッサージ方法
効果的なストレッチングと筋力トレーニング
テーピングの巻き方
練習メニューの調整アドバイス
さいたま市北区日進町 Plus ONE 鍼灸接骨院 Life & Performanceでは、
一人ひとりの状態に合わせた最適なプランをご提案します。
実績豊富な国家資格保持者(理学療法士・柔道整復師・鍼灸師)
アスレティックトレーナーが、あなたのスポーツライフをサポートします。
何より痛みを抱えてスポーツをすることはとてもストレスになります。
患者さまと一緒に、スポーツ復帰まで付き添っていけたら幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
皆さまとお会いできることを楽しみにしています。
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Plus ONE 鍼灸接骨院 Life & Performance
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