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現代のアキレス腱ケアーギリシャ神話になかった解決法 学生アスリートのための完全ガイド

  • cashregisterpluson
  • 5月16日
  • 読了時間: 12分


こんにちは、PlusONE接骨院です。今回は多くの学生アスリートを悩ませる「アキレス腱炎」について詳しく解説します。


神話アキレス


目次

  1. アキレス腱炎とは?

  2. こんなスポーツで起こりやすい!競技別の特徴

  3. なぜ痛くなる?アキレス腱炎の炎症メカニズム

  4. 動作分析:あなたの走り方や姿勢が原因かも

  5. 足元から見直す:インソールと靴選びの重要性

  6. こんな人がなりやすい!リスク要因をチェック

  7. PlusONEの治療アプローチ:エレサス・マスターパルス・鍼灸治療

  8. ホームケアと予防策



1. アキレス腱炎とは?


アキレス腱炎は、ふくらはぎの筋肉(腓腹筋とヒラメ筋)から踵骨(かかとの骨)につながるアキレス腱に炎症が生じる状態です。


アキレス腱



主な症状:

  • アキレス腱周囲の痛みや腫れ

  • 朝起きた時の踵周辺の強い痛みや硬さ

  • 運動時に増悪する痛み

  • アキレス腱部のこわばり感

  • アキレス腱を触ると痛む


軽度であれば休息で治ることもありますが、

適切なケアをせずに運動を続けると慢性化し、最悪の場合はアキレス腱断裂につながることもある要注意の症状です。



2. こんなスポーツで起こりやすい!競技別の特徴


アキレス腱炎は様々なスポーツで発生しますが、特に以下の競技で多く見られます:


陸上競技(長距離・短距離)

特に長距離ランナーに多く、繰り返しの着地衝撃がアキレス腱に負担をかけます。スパイクシューズの使用や硬い路面でのトレーニングもリスク要因です。


バスケットボール

ジャンプの着地やダッシュ、急な方向転換によってアキレス腱に大きな負荷がかかります。体格が大きい選手ほどリスクが高まります。


バレーボール

ジャンプの繰り返しや着地の衝撃が主な原因。特にレシーブからの素早い立ち上がりなど、急激なアキレス腱の伸展が起こる動作で発症しやすいです。


サッカー・フットサル

ダッシュやキック動作、特に芝生とコンクリートなど異なる地面での練習を交互に行う場合にリスクが高まります。


テニス

コート上での素早い方向転換や停止動作、特にハードコートでのプレーで発症リスクが高まります。


バドミントン

前後左右への素早い動きの切り替えや急な踏み込みがアキレス腱に負担をかけます。


野球

投手の踏み込み足や、ベースランニング時の急加速でアキレス腱に負担がかかります。特に冷えた状態からの急な動きがリスク要因になります。



剣道・柔道などの武道

踏み込み動作や姿勢の低い状態での動きが多いため、アキレス腱への負担が蓄積します。


どの競技も蹴りだした時に痛めることが多く、

重心が後ろにある状態から一気に足首が背屈(つま先上がり)になると痛める可能性があります。


つま先あがりを表現してます


3. なぜ痛くなる?アキレス腱炎の炎症メカニズム


アキレス腱を痛めている

アキレス腱炎の発症メカニズムを理解することで、効果的な予防と治療が可能になります。


アキレス腱の基本構造


アキレス腱は人体最大の腱で、腓腹筋とヒラメ筋から踵骨へとつながっています。この腱は毎日の活動で体重の4〜7倍もの負荷がかかることがあります。




炎症のタイプと進行過程


1. 急性アキレス腱炎


突然の過度な負荷によって発症します。例えば:

  • トレーニング量の急激な増加

  • 準備運動不足での激しい運動

  • 不適切なシューズでの運動

これによって、アキレス腱の微小損傷が起こり、修復反応として炎症が生じます。血管新生、炎症細胞の浸潤、疼痛物質の放出が起こり、痛みや腫れを引き起こします。


2. 慢性アキレス腱炎(腱症)


繰り返しの負荷によって腱の組織構造が変化する状態です:

  • 腱線維の配列の乱れ

  • コラーゲン変性

  • 血管新生の異常

  • 腱の肥厚


慢性化すると、実際の炎症よりも腱の変性が主体となるため

「腱症」と呼ばれることもあります。




炎症から慢性化へのプロセス


  1. 初期段階:過度な負荷により微小損傷が発生

  2. 急性炎症期:組織修復のための炎症反応(3〜7日)

  3. 修復期:コラーゲン生成と組織の再構築(3週間〜3ヶ月)

  4. 慢性化:適切な修復が行われないと組織の変性が進行


特に学生アスリートの場合、痛みを我慢して練習を続けることで、

急性期から慢性期へと移行し、治りにくい状態になることが少なくありません。



4. 動作分析:あなたの走り方や姿勢が原因かも



アキレス腱炎は単なる使いすぎだけでなく、動作の問題が原因で発症することも多いです。


チェックすべき動作の問題点


ランニングフォーム

  • 過度なつま先着地

    アキレス腱への負担が増大


  • 過度な踵着地

    着地の衝撃でアキレス腱が急激に引っ張られる


  • ランニング中の過度な前傾姿勢

    アキレス腱の伸張力が増加


歩行パターン

  • 過回内(足の内側に体重がかかる歩き方)

    アキレス腱への不均一な負荷


  • 過回外(足の外側に体重がかかる歩き方)

    アキレス腱の外側部分への過度な負担


ジャンプ着地

  • 硬い着地

    衝撃吸収が不十分でアキレス腱に急激な負荷


  • 膝の曲げ不足

    ショックアブソーバーとしての膝機能の低下


姿勢の問題

  • 骨盤後傾姿勢

    下肢全体の配列が変わり、アキレス腱への負担増加


  • 扁平足

    アーチの低下による過回内と、それに伴うアキレス腱への捻れ


動画分析の重要性


当院では実際の動きをスロー再生で分析し、

アキレス腱に過剰な負担がかかる瞬間を特定します。

特に着地時の足部の動き、膝の使い方、全身の姿勢のバランスなどを確認することで、最適な動作改善プランを提案しています。



歩行周期とアキレス腱への負荷


歩行周期は大きく立脚相(スタンス相)と

遊脚相(スイング相)に分かれますが、

アキレス腱炎に特に関連するのは立脚相の各段階です:



1. 踵接地(ヒールストライク)

歩行が始まる最初の瞬間、踵が地面に接地します。この時点では:

  • アキレス腱の伸張は比較的少ない

  • 前脛骨筋が主に活動し、足関節を背屈位に保つ

  • アキレス腱への負荷は最小限


2. フットフラット(足底接地)

踵接地の後、足全体が地面と接触する段階です:

  • 下腿が前方に傾斜し始める

  • アキレス腱は徐々に伸張される

  • 衝撃吸収が始まり、腱への負荷が増加


3. ミッドサポート(中間支持期)

体重が足の中央を通過する重要な局面です:

  • 足部のアーチが適切に機能しない場合(過度な回内など)、アキレス腱に捻れの力が加わる

  • 下腿が前方に進むにつれてアキレス腱の伸張が増加

  • この段階での異常な足部生体力学(特に過度な回内)がアキレス腱炎の主要因となる


4. ヒールオフ(踵離地)

踵が地面から離れ始める段階:

  • アキレス腱が収縮し始め、推進力を生成

  • 底屈筋群(腓腹筋・ヒラメ筋)が強く収縮

  • アキレス腱への負荷が急速に増加


5. トゥオフ(つま先離地)

推進力を生み出す最終段階:

  • アキレス腱が最大に収縮

  • 体重を前方に推進するためのエネルギー生成

  • 特に走行や坂道歩行では、この段階でアキレス腱に最大の負荷がかかる



5. 足元から見直す:インソールと靴選びの重要性


アキレス腱の負担を軽減するには、適切な靴選びとインソール使用が非常に重要です。


競技別の最適シューズ選び

陸上・ランニング

  • クッション性:適度なクッションがある靴を選ぶ

  • ヒールカップ:踵をしっかり支えるヒールカップがあるもの

  • ヒール高:8〜12mm程度のヒールドロップ(つま先と踵の高低差)があるとアキレス腱への負担が減少


球技スポーツ(バスケ、バレー等)

  • 衝撃吸収:ジャンプの着地衝撃を吸収する構造

  • ねじれ安定性:急な方向転換でも足部を安定させる構造

  • 足首サポート:適度な足首のサポート機能


テニス・バドミントン

  • 側方安定性:横の動きに対応できる安定構造

  • グリップ性:適切なコート面へのグリップ性能

  • 軽量性:素早い動きに対応できる軽さ


インソールの役割と選び方

アキレス腱炎予防・改善のためのインソールは以下の機能を持つものが効果的:

  • アーチサポート:扁平足を補正し、過回内を防止

  • ヒールカップ:踵の安定性を高め、アキレス腱の捻れを防止

  • 衝撃吸収材:踵部の衝撃を緩和するクッション性

  • ヒールリフト:軽度のヒール高があると、アキレス腱への負担が減少



6. こんな人がなりやすい!リスク要因をチェック


アキレス腱炎のリスク要因には、

身体的特徴やトレーニング習慣、環境要因などがあります。


身体的要因

  • 足部構造

    • 扁平足(偏平足):過回内によるアキレス腱への捻れ負荷

    • ハイアーチ(凹足):衝撃吸収能力の低下

    • 下腿筋の柔軟性不足:特に腓腹筋とヒラメ筋の硬さ


  • 下肢アライメント

    • O脚:膝内側への負担と足部回内の増加

    • 後足部外反:アキレス腱への不均等な負荷


  • 筋力バランス

    • ふくらはぎ筋の過緊張

    • 足関節周囲筋の弱化

    • 体幹安定性の不足


トレーニング要因

  • 急激な運動量増加:「10%ルール」(週に10%以上の運動量増加は避ける)を超えたトレーニング

  • 不十分なウォームアップ:特に寒い時期の準備運動不足

  • 疲労時のハードトレーニング:疲労による動作の質低下

  • 硬い地面での練習:コンクリートなど衝撃吸収性の低い路面

  • ヒルトレーニングの過剰実施:坂道を上る動作でのアキレス腱への負担増大


その他の要因

  • 年齢:成長期の急成長時は特にリスクが高まる

  • 体重増加:急激な体重増加はアキレス腱への負担増

  • 薬剤:一部の抗生物質(フルオロキノロン系)はリスク要因

  • 既往歴:過去のアキレス腱炎や足部の怪我

  • 遺伝的要因:コラーゲン構造に関わる遺伝的特性


学生アスリート特有のリスク

  • 成長期の急激な骨の成長に対して筋肉や腱の成長が追いつかない「成長痛」との関連

  • 複数競技やクラブ掛け持ちによる過度な運動量

  • 試合シーズンの連戦による回復不足

  • 部活動での適切なケアの知識不足




7.Plus ONE 鍼灸接骨院 Life & Performanceでのアプローチ


アキレス腱炎に対して科学的根拠に基づいた多角的なアプローチを提供しています。


症状の程度や原因に合わせて、以下の治療法を組み合わせた最適なプランをご提案します。




最新の物理療法



超音波治療器とハイボルテージのコンビネーション療法



コンビネーション治療で炎症をとります

超音波治療とハイボルテージ電気療法を組み合わせることで、

より効果的な治療が可能です。


  • 作用メカニズム:

    超音波の深部組織への浸透効果と

    ハイボルテージの抗炎症作用が相乗効果を発揮します


  • 期待できる効果:

    • 骨膜の炎症を深部から鎮静化

    • 線維芽細胞の活性化による組織修復の促進

    • 局所の血流改善と代謝促進


  • 適応症例: 特に炎症が強く、鈍痛が広範囲に及ぶ急性期のシンスプリント




エレサスによる微弱電流療法


エレサスをかけてコンディションをしています

最新の微弱電流治療器「エレサス」を用いた特殊な電気刺激療法です。


  • 作用メカニズム:

    生体電流に近い微弱な電流により、細胞レベルでの修復機能を活性化します


  • 期待できる効果:

    • 組織の再生・修復の促進

    • 炎症物質の除去と痛みの軽減

    • ATP(エネルギー物質)産生の増加による回復促進


  • 適応症例: 急性で痛めたとき、慢性化したアキレス腱炎、組織の修復促進が必要なケース



マスターパルスによる周囲の筋緊張軽減


マスターパルスで治療をしています

深部組織に働きかける特殊な圧力波を用いた治療法です。


  • 作用メカニズム:

    特殊な圧力波により、硬くなった筋膜や筋肉に直接的にアプローチします


  • 期待できる効果:

    • 過緊張した下腿筋群の緊張緩和

    • 痛みの原因となる筋膜の癒着解消

    • 局所の血流促進と代謝改善



  • 適応症例:

    慢性化している腱炎

    周囲筋群の過緊張




東洋医学的アプローチ


鍼灸療法

伝統的な東洋医学と現代医学の知見を組み合わせた鍼灸治療を提供しています。



鍼灸について説明しています。

  • 使用する鍼:

    極細の使い捨て鍼を使用し、痛みを最小限に抑えた施術


  • 期待できる効果:

    • 下腿部の緊張した筋肉の緩和

    • 局所の血流改善と疼痛緩和

    • 自律神経系の調整による全身状態の改善




手技療法と運動療法の組み合わせ


症状別カスタマイズリハビリテーション

患者様の症状や競技特性に合わせた個別のリハビリプログラムを提供します。





総合的なアプローチ


当院では、これらを単独ではなく、

患者様の状態に合わせて組み合わせることで最大の効果を引き出します。


典型的なプロトコルは以下の通りです:



急性期(1〜2週目)

  • 超音波治療+ハイボルテージ療法(炎症抑制)

  • 軽度の筋膜リリース

  • アイシング指導とテーピング


回復期(3〜4週目)

  • マスターパルスによる筋緊張緩和

  • エレサス微弱電流療法(組織修復促進)

  • 関節モビライゼーションと筋力トレーニング開始


機能回復期(5週目以降)

  • 鍼灸療法(残存する痛みへのアプローチ)

  • スポーツ動作に特化したリハビリテーション

  • 競技復帰に向けたコンディショニングプログラム


※あくまで一例になります。


8.ホームケア指導


治療効果を最大化するため、

ご自宅でのセルフケア方法も詳しくお伝えします:


回復期のストレッチとエクササイズ


段階的に進めることが重要です:


第1段階:痛みのないストレッチ

  • ふくらはぎストレッチ:壁に手をついて行う基本ストレッチ

  • タオルストレッチ:座った状態でタオルを使ったストレッチ


第2段階:軽い筋力トレーニング

  • カーフレイズ:両足での踵上げ(床に足をつけたまま)

  • 足首の曲げ伸ばし:輪ゴムなどの軽い抵抗をかけて



第3段階:機能的トレーニング

  • 片足カーフレイズ:片足での踵上げ

  • エキセントリックトレーニング:ゆっくりと踵を下ろす運動

  • バランストレーニング:片足立ちやバランスボード


日常生活での注意点

  • 適切な靴の選択:クッション性と安定性に優れた靴

  • 急な運動強度の増加を避ける:「10%ルール」の遵守

  • 十分なウォームアップ:特に寒い時期は念入りに

  • 定期的なストレッチ:朝起きた時と運動前後の習慣化

  • 適切な体重管理:過体重はアキレス腱への負担増加


競技復帰のタイミング

完全に痛みがなくなり、以下の条件が満たされてから競技復帰を検討しましょう:

  1. 痛みなく片足カーフレイズが20回以上できる

  2. 痛みなくジャンプやホッピングができる

  3. 競技特有の動きが痛みなく行える



さいたま市北区日進町 Plus ONE 鍼灸接骨院 Life & Performanceでは、


一人ひとりの状態に合わせた最適なプランをご提案します。


実績豊富な国家資格保持者(理学療法士・柔道整復師・鍼灸師)

アスレティックトレーナーが、あなたのスポーツライフをサポートします。


何より痛みを抱えてスポーツをすることはとてもストレスになります。


患者さまと一緒に、スポーツ復帰まで付き添っていけたら幸いです。



最後までお読みいただきありがとうございました。


皆さまとお会いできることを楽しみにしています。



→友達登録をしてご希望の日時をお知らせください。




→別のサイトに移動します。ご希望の日時を選択してください。






Plus ONE 鍼灸接骨院 Life & Performance


受付時間

平日:10時~21時

土日祝:8時~19時 (不定休)


電話:048-782-6724

住所:さいたま市北区日進町2-925-1KTDビル2F


痛みを無くして元気に動いているのを表現しています


あとがき

アキレス腱炎は、適切な知識と対処法があれば、効果的に予防・改善できる症状です。

特に学生アスリートの皆さんは、成長期特有の要因も絡むため、

早期の適切な対応が重要です。

さいたま市 北区 日進町のPlus ONE 鍼灸接骨院 Life & Performanceでは

最新の治療機器と専門的な知識に基づいて、あなたのスポーツ活動をサポートします。

痛みがある場合はもちろん、予防的なケアについても、お気軽にご相談ください。


※この記事の内容は一般的な情報提供を目的としており、個人の症状に対する医学的アドバイスではありません。症状がある場合は、専門家の診察を受けることをお勧めします。

 
 
 

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