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落雷事故から部活動を守る - 学生・保護者・指導者のための安全対策ガイド

  • cashregisterpluson
  • 5月31日
  • 読了時間: 6分


お世話になっております。院長の佐野です。


これからの時期、天候が荒れやすくなり、雷が鳴るかもしれません。


今回は活動中、雷が鳴ったらどうすればいいのか。記事にしたいと思います。



落雷のイメージ


はじめに


青い空が急に暗雲に覆われ、雷の音が響く…。

屋外で部活動を行う学生や指導者にとって、落雷は決して他人事ではありません。


実際に、全国の学校で落雷による重大事故が相次いで発生しており、

スポーツ庁は令和7年4月に再度の注意喚起を行っています。



この記事では、学生の皆さん、保護者の方々、そして指導者の方々に向けて、

落雷事故の危険性と具体的な対策について、最新の公的ガイドラインに基づいてお伝えします。




近年の深刻な落雷事故事例

スポーツ庁の報告によると、近年以下のような重大な落雷事故が発生しています:


令和7年4月10日の事故

  • 時刻:午後6時頃

  • 状況:サッカー部の活動中に落雷

  • 被害:6名が病院搬送、うち1名が心肺停止、2名が意識不明の重体


令和6年4月3日の事故

  • 時刻:午後2時半頃

  • 状況:サッカー部の活動中に落雷

  • 被害:18名が病院搬送、うち1名が意識不明の重体


これらの事故は、落雷の恐ろしさを物語っています。

しかし、適切な知識と対策があれば、多くの事故は防ぐことができるのです。


私もアメリカンフットボールのトレーナーをしています。

幸い雷が鳴る環境に遭遇していませんが、いざという時のアクションプランはチームに共有しています。



学生の皆さんへ:自分の命を守るために


1. 落雷の兆候を見逃さない


これらのサインに気づいたら、すぐに指導者に報告してください:

  • 厚い黒雲が頭上に迫ってきた

  • かすかでも雷の音が聞こえる

  • 空気がピリピリする感じがする

  • 髪の毛が逆立つような感覚がある



2. 「まだ大丈夫」は危険な思い込み


練習に集中しているとき、「もう少しだけ」

「まだ雨は降っていない」と思いがちです。


しかし、雷は雨が降る前から危険です。

少しでも不安を感じたら、恥ずかしがらずに指導者に声をかけましょう。




3. 登下校中も要注意


部活動中だけでなく、登下校中に雷に遭遇する可能性もあります。

雷鳴が聞こえたら、最寄りの安全な建物に避難することを覚えておきましょう。



雷雲


保護者の皆さまへ:我が子を守るために


1. 天気予報のチェックを習慣に


お子さんが部活動に参加する日は、

気象庁の雷注意報雷ナウキャストを確認する習慣をつけましょう。

危険が予想される場合は、学校や指導者との連携を図ることが大切です。



2. 家庭での安全教育


普段から落雷の危険性について話し合い、以下のことを教えておきましょう:


  • 雷が鳴ったら練習を中止する重要性

  • 指導者に遠慮なく声をかけること

  • 安全な避難場所の見分け方


3. 学校との連携強化


学校の落雷対策について確認し、不明な点があれば積極的に質問しましょう。

保護者と学校が連携することで、より安全な環境を作ることができます。




指導者の皆さまへ:責任ある判断のために


1. 事前の気象情報確認は必須


スポーツ庁のガイドラインでは、

指導者は事前に気象情報を確認することが明記されています。

以下のツールを活用しましょう:



2. ためらわない判断の重要性


「ためらうことなく計画の変更・中止等の適切な措置を講ずること」

これがスポーツ庁の明確な指針です。以下の場合は即座に活動を中止しましょう:


  • 厚い黒雲が頭上に迫った時

  • かすかでも雷鳴が聞こえた時

  • 雷注意報が発表された時

  • 生徒から不安の声が上がった時


3. 指導体制の変更時の注意


代理の指導者や新任の指導者が担当する場合も、

対応に遺漏がないよう十分な引き継ぎを行うことが重要です。



4. 安全な避難場所の確保


事前に以下の安全な避難場所を確認し、生徒にも周知しておきましょう:


  • 安全な場所

    鉄筋コンクリートの建物、自動車、バス、列車等の内部


  • 危険な場所

    グラウンド、体育館、プールサイド、木の下



落雷事故防止の基本原則


1. 「30-30ルール」を守る


  • 雷鳴から稲光までの時間が30秒以内なら避難

  • 最後の雷鳴から30分間は屋外活動を控える



2. 避難場所の優先順位


1位:鉄筋コンクリートの建物内

2位:金属製の屋根がある自動車内

3位:低い姿勢で開けた場所(最後の手段)



3. 絶対に避けるべき場所


  • 木の下(側撃雷の危険)

  • 金属製の構造物の近く

  • 水辺(プール、池など)

  • 山頂や丘の上



公的機関からの最新ガイドライン


スポーツ庁の方針

スポーツ庁は

「屋外での体育活動等において、指導者は、落雷の危険性を認識し、事前に気象情報を確認するとともに、

天候の急変などの場合にはためらうことなく計画の変更・中止等の適切な措置を講ずること」

を明確に示しています。


文部科学省との連携

文部科学省とスポーツ庁が連携し、

学校現場での落雷事故防止に向けた取り組みを強化しています。


これには以下が含まれます:

  • 定期的な注意喚起の発信

  • 事故事例の共有と分析

  • 安全対策ガイドラインの更新

  • 指導者向け研修の充実



技術の活用で安全性向上


気象情報アプリの活用

現在は高精度な気象予報アプリが多数提供されています。

リアルタイムで雷の発生状況を確認できるため、積極的に活用しましょう。


学校での情報システム整備

多くの学校で、緊急時の連絡システムが整備されています。

落雷警報が発表された際の迅速な情報共有体制を確認しておきましょう。




まとめ:一人ひとりの意識が事故を防ぐ



落雷事故は、予防可能な事故です。

学生、保護者、指導者が一体となって安全意識を高め、

適切な対策を取ることで、大切な命を守ることができます。



学生の皆さんは、危険を感じたら遠慮せずに声を上げてください。


保護者の皆さまは、家庭での安全教育と学校との連携を大切にしてください。


指導者の皆さまは، ためらわない適切な判断で生徒の安全を最優先にしてください。


雷の恐ろしさを知り、正しい対策を取ることで、きっと事故は防げるはずです。


参考資料・関連リンク

緊急時の連絡先

  • 救急:119番

  • 学校への連絡:各学校の緊急連絡先を確認


この記事は令和7年4月のスポーツ庁通達および関連資料に基づいて作成されています。最新の情報については、上記の公式サイトをご確認ください。




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最後までお読みいただきありがとうございました。


皆さまとお会いできることを楽しみにしています。



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